突然ですが、僕(@hairo_interest)は通信制高校へ通っていました。
イジメられていたとか、めちゃくちゃアホだったとかそういう理由ではありませんが、結構なアウトローでした。
でも、こんな人間でも無事高校卒業して、大学にも進学し、今年卒業出来ました。
理由は十人十色あれど、もしかしたら今いる環境がメチャクチャ辛いとか、押しつぶされそうになってる子もいるかもしれません。
今回は僕の実体験を元に、道は一つだけじゃないんだよって事を知ってもらえたらなと思い記事にしました。
目次
中学時代 ゲームに明け暮れていた毎日
僕は元々休み癖がありました。
多分保育園時代からかな?w あんまり覚えていないですが、皆勤賞とかは夢のまた夢のような出席率だったと思います。
小学校こそ頑張って通った記憶がありますが、それでも月1ペースで学校を休んでいました。
別に外的な病気ではないのです。なんとなく調子が悪い。学校に行きたくない。そんな感じ。
そんなこんなで小学校は卒業しました。
中学校に入ってからは僕の休み癖が顕著に出てきました。
中学2年生くらいまではそれなりに行っていましたが、それ以降は休んでばっかり。
元々真面目な性格なので、1年生の時は通知表も大体5か4くらいだったのですが、2年生以降はほぼ全部1か2でしたね。
音楽の授業に至っては一回も出席してなかったみたいで、通知欄が空白になっていましたw
休んだ日は何をしていたのかというと、ゲームです。ひたすら。
親には強くドヤされていたのですが、どうしても学校への足が向かない。
たしか途中で個人的に勉強が出来る場所への案内を受けた気がしますが、行く気にもなりませんでした。
その時も同じです。なんとなく調子が悪い。
親の前では体調が悪いフリをしてましたが、別になんともありませんでした。
でも心はいつも重苦しかったですね。
進学校へ入学からの退学へ
中2前半までの勉強が功を奏して、奇跡的に地元の進学校から合格を頂きました。(ほとんど手応えなかったけど)
これは大学を卒業した今でもヒシヒシと感じていますが、中学校前半で習う数学の文字式の計算と、展開、因数分解を勉強していてよかったです。
中学生時代が酷い体たらくだったので、高校で巻き返してやろうとする気持ちは人一倍ありました。
結果、1週間で辞めましたw
俺クズやん!
進学校は中学校に比べて優しい・・・ハズもなく、勉強量は数倍に膨れ上がります。
長期の休みを終えて始まった高校生活は、僕にとって高すぎるハードルでした。
先生の心遣いで一時休学という状態にしてもらえましたが、もう僕にはその高校へ復帰するという選択肢はありませんでした。
この時はホントに「もうどうなってもいいや」という心境だったのをよく覚えています。
1年間どこにも属さず家に いわゆる「ひきこもり」
こんな状態でも住む家があって、当たり前のように食事があるのは両親のおかげですね。 ホントに感謝しています。
この1年間もゲームばかりしていました。
この時点で同級生とは確実に1年の差が開くので、今自分がゲームをしている間にみんな成長しているのだろうなぁと思うと胸が締め付けられました。
無論、友達に会いづらいため外にもほとんど出ませんでした。
ときおり、地元のローカルテレビに同級生が映ってたりするんですよね。
あれ見ると余計に苦しかったw
通信制高校という学校
当の本人がもはや石像化していたため、両親がちょこちょこ学校探しをしてくれていました。
普通高校以外にもいくつかの高校や選択肢があります。
定時制高校
毎日夜間に学校へ登校し、学ぶというスタイルの高校。
学年制(単位制もあり)であり、1年ごとにクリアしなければならない要件がある。
高校認定試験
テストを受け、合格することで高等学校卒業者と同等以上の学力を持っているものと認定される。
高校認定試験を合格することにより、大学の受験資格を手に入れることが出来る。
注意:高校認定試験を合格しても、高校卒業資格が手に入るわけではない。(最終学歴として認定されない)
そして通信制高校の3つ。
その時の僕はいい意味でも悪い意味でも柔軟だったので、(どうにでもなれって思いが強かったからね)両親から通信制高校への打診を受けた時、素直に受け入れました。
学校へ連絡してから間もなく面接を受け、合格しました。
面接では聞かれたことは覚えていませんが、特に準備はせず、先生と校長先生2人を相手にした対談形式でした。
聞かれたことに素直な気持ちを返すだけの短い面接だったと思います。
次の年の4月から、僕の通信制高校生活が始まりました。
通信制高校へ
憂鬱スタート
1年間誰とも会わずに生活してきたのですから、もちろん抵抗はあります。
久々に大人数の中に混じりました。
普通校に比べて入学式自体は簡素なものであり、式を終えるとクラスごとに教室へ集まりました。
あんまり覚えてないけど、多分25人くらいはいたかな?
パットみガラの悪そうな人、髪の毛の色が緑の人、おとなしそうな人、色んな人がいましたがみな何か悩みや事情を抱えているような佇まいでした。
僕が通っていた学校は単位制を導入していたため、毎年入学式の日に1年間のスケジュールを決めます。
受ける授業の決定と、教科書の購入などが入学式の日に行われるわけです。
始まった通信制高校生活
月2回のスクーリング(登校)
月2回、日曜日に学校へ登校し、夕方まで授業を受けます。1授業90分だったので、3~4コマくらい受けてました。
始まって1、2カ月はやはり学校へ行くことが慣れませんでしたが、普通校とは全然違いました。
一つは授業を受ける人数自体が少ないこと。
普通校では30~40人の生徒がまとまって教室で受けますが、通信制高校では同じ広さの教室に10人とか15人くらいしかいません。(もちろん学校によって差はあるけどね)
これだけでも相当リラックスして授業を受けられます。
そしてもう一つは単位制なので、好きな授業を選択できたこと。
必修科目はありますが、1年生の時だけで数学、英語くらいでした。
単位制であるため、授業ごとに先生も、クラスのメンバーも違うんですよね。
もし友達が入れば、一緒に授業を組むことも出来ます。かといって授業内で友達グループが乱立しているわけでもなく、一人で授業を受けていても全然浮かない。
カップルで授業受けてる人とかもいましたね。
いわば大学と同じ形態です。僕にとってはこのスタイルが一番あってたのだとこのとき感じました。
普段は家でレポート学習
先ほど書いた入学式の日に1年分のレポート(宿題)を渡され、毎週それを提出します。
ときおり ん?となるような問題もありましたが、分からない問題は月2回のスクーリングで解決。
流石に1年分のレポートを見た時には血の気が引きましたが、毎週こなしていく分には全然余裕な分量です。
毎週決まった曜日に勉強会という形で、分からないことを聞けるように場を設けてくれたりもしていました。
もちろん自由参加です。
どんどん少なくなっていく同級生
通信制高校の卒業自体は難しくありません。むしろ普通校、定時制と比べてもダントツで少ない勉強量で卒業できます。
だけど、脱落していく子が多いのも事実です。
上記したスクーリングも出席日数などのノルマがありますし、レポートも提出しなければなりません。
学期の終わりにはテストがあるので、それを受けて基準の点数に満たなければ単位がもらえません。
こういう風に書くと大変なように思えますが・・・
大事なことなのでもう一度言います。通信制高校は卒業することが難しくないです。
だけど、最低限のやるべきことはやらないといけないよってことです。
2年目からは完全に余裕が生まれた
月2回しか学校に行かないので、まあ慣れます。
2年目からは平日の自由な時間を通して、いくつかのことを行いました。
アルバイトを始めた
僕が行ったアルバイトについては、別記事にまとめてあるので良かったら読んでみて下さい。
品出しのアルバイト、オススメですよ。
自動車学校へ行って車の免許を取った
もともと何か行動を起こすことが苦手なので、車の免許なんかアウトオブ眼中でしたが、平日の暇な時間で何かしたいという気持ちが芽生え、自動車学校に通いました。
通信制高校はこういった資格取得などに時間が使えることが一つのメリットであるように思います。
また、学生の多い3月や、夏休みの時期をずらして自動車学校へ通えるということも大きなポイント。
閑散期に行けば講義の人も少なく、実技講習のスケジュールも好きな時間に組みやすいです。
余裕を持って免許の取得が出来ました。
高校認定試験を受け3年で卒業
僕が通っていた通信制高校は通常卒業するのに4年かかります。
僕はそれがイヤでした。だって同級生と比べたら2年の差が出来てしまうから。
正直今となっては2年の差くらいどうってことないですけどね。大学でも年が離れた人はいましたし、通信制高校ではおじさんも割といました。(結構良くしてもらいましたw)
そんな時に、4年かかるところを3年で卒業する手段があります。
一つは上記した高校認定試験を受けること。
合格した科目数分の単位が与えられます。
もう一つは、スクーリングの日程を増やして追加で単位を貰うこと。
生徒の頑張り次第で早く卒業することが可能です。
僕は高校認定試験を受験することにしました。(科学と地理だったかな)
試験は端折りますが、手応えに反比例して合格することが出来たので、その年しっかり学校の単位を取れば卒業できるというところまで来ました。
本格的に進路を考える
この時まで僕は卒業後どうしたいかについて考えていませんでした。
正直もう学校と名の付くところにはあまり行きたいと思っていなかったのですが、卒業が近付くと専門学校などを漠然と考えるようになっていました。
そんな中で開催された「卒業見込み者向けの大学案内」。
”とりあえず” そんな気持ちで参加したセミナーでしたが、ここで先生に目を付けられました。
目を付けられたというのは、僕が優秀だったからという意味ではありません。
セミナーに参加することで、ほんのちょっとでも大学に興味がある生徒なんだと先生が知ったからです。
そのセミナーに参加して以降、先生と話しをする機会などを設けて頂き、半ば強引に大学の推薦入試を受ける準備に入りましたw
先生の後押しが無ければ僕は大学受験をしていなかったかもしれません。そして
「とりあえず」の気持ちでセミナーに行っていなければ先生と話しすらしていなかったかもしれません。
めぐり合わせってあるんだなーとつくづく感じます。
通信制高校から大学へは行ける まとめ
その後の僕は推薦入試で合格し、公立大学へと入学しました。
その後4年間、普通に授業を受け、アルバイトをして、友達と遊んで卒業しました。
僕にとって言えば、通信制高校はキャリアダウンの選択肢ではなく、どん底から引き上げてくれる大きな転換点でした。
通信制高校へ行って良かったと思っています。
もしかしたら今、昔の僕みたいな状況の子がいるかもしれません。
今とってもつらい状況にいるあなたへ伝えたいことは、選択肢は自分が思ってるよりいっぱいあるよってことです。
ぶっちゃけ現在の自分もまぁ壁にぶつかってますw
でも今までの経験を思えば別にどうとでもなると考えてます。
上手くまとまりませんが、自分を責めすぎずに気楽にいきましょう!
僕も次は親孝行しないとなぁっ おわり
まとめ 通信制高校は
大学と同じような形式。授業を自分で選べる
授業出席、課題はあるけれど難しくない。やれば絶対に出来る
平日の時間をアルバイトや、資格取得に費やせる
頑張り次第で早く卒業することができる
通信制高校から大学へは行ける。
【+α】学力が心配なら、通信制学校+通信教育はとても有効
通信制高校で受ける授業は普通高校と比べるとレベルの差が確かにあります。
しかし、幸いなことに現在はインターネットを利用した通信教育システムが充実していることもあり、通信制高校に通いながら平日の空き時間で通信教育を受けるという手段があるということも知っておいてもらいたいです。
通信制高校は学費が普通高校と比べて格段に安いです。
その分を通信教育に充てることで、普通高校と同程度の学力を維持したまま、次のステップを歩むことが出来ます。
通信教育のプログラムはいくつもあると思いますが、僕は「すらら」の自宅学習システムを紹介します。
・様々な理由から、勉強に付いていけない(出来ていない)
・苦手単元をそのままにしており、成績が上がらない
・障害を抱えている
こういった悩みを持っている方に対して、学年を囚われない過去の単元を復習出来る方式を取っています。
僕にとって、大学に進学する時一番不安だったのが「勉強に付いていけるか」という点でした。
その答えとしては、数学と英語に関しては、最低限高校の基礎レベルが分かっていればなんとかなるということです。(もちろん大学のレベルにもよる)
すららのシステムは小学校1年生から高校3年生までの国語、数学、英語を全てカバーしています。
過去に躓いたまま放置している苦手単元を復習したり、大学入試を見据えたうえで、分からない問題のサポートなどある意味普通高校よりも手厚なサポートが受けられます。
今いる環境を大きく変えるということもないので、ストレスなく勉強を進めていけると思います。
通信制高校だけの学習に不安を持っている方は、是非チェックしてみて下さいね。